幽霊の島

そこは…無人島。

ひとり不時着した間島中尉。

無線機も壊れ。

参ったなぁ…。

誰だ!!

………。

ここは…人が住んでいた気配がある…。

舜姪現れる。

「や〜!」カンフーで…。

「舜姪!大丈夫か!」

「逃げると撃つぞ!」

「お前、日本人か?」

「煙草もやるぞ!」

「お、お前も、日本人か?」「幽霊だ」

「いったい、どうなってるんだ…」

「かあさん、今夜も芋だよ」(中国語)

「芋ばかりで痩せちまうよ!」(中国語)

「中国人もいるのか?」

「ここは、特効達の逃げ込む幽霊の島だ」

「おぉ〜日本酒か〜!」「おい!やめろ!」

「特効ですね。歓迎します。皆仲間です」

「あなた、特効じゃないな!」

「お前ら、逃亡兵だな!恥ずかしくないのか!」

「皆、生ける屍。身を寄せ合って生きてるんです」

「まぁ、酒でも飲んで、仲直りして」

「舜姪達は、日本兵に村を焼かれて、逃げてきた」

けたたましい空襲警報「逃げましょう!」

「どうして逃げないの?」「待つ人がいるんです」

「それじゃ、私も、ここにいます」「姉さん!!」

「行方不明の夫を待ってるんです」

「きっと生きて帰って来ますよ」

「吉岡さん。何をしてるの?銃を渡しなさい」

「………。」

「大丈夫。皆でアナタを守るから」

「ドクニンジン?」「吉岡さんが持ってた」

「死にたいやつは放っとけ」

「食い物も底を付いて…いつまで生きられるか…」

「白飯だ!!すごい!!」

「この間なんて、ミミズを食べたよ」

「あれは…船だ!!」

「お〜い!!」「手を振るな!!」

「もう、よせ!お前達と運命を共にする」

「秀行さんに赤ちゃん、見せてあげたかったな…」

「薫!生きてたの!!」

「結婚したんだね!」

「赤ちゃん、女の子だといいなぁ…」

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