<ぬちどう宝>
上演時間:45分
出演者: 三田真理奈(中学生、現代っ子)   
      山口香奈(中学生、現代っ子)
      沢田エリカ(中学生、現代っ子)

      中田伸子(沖縄師範学校女子部学生、ひめゆり学徒隊)
      新屋みさお(沖縄師範学校女子部学生、ひめゆり学徒隊)
      山辺正子(沖縄第一高女学生、ひめゆり学徒隊)
      石田礼子(沖縄第一高女学生、ひめゆり学徒隊)    
〜〜ストーリー〜〜
真理奈、香奈、エリカは、演劇部の学生。
周囲の部から、発声練習がうるさいと言われ、学校裏にある、防空壕後へ・・・。
その防空壕は、今はおばあちゃんの漬物貯蔵庫になっている。
3人は、心置きなく発声が出来ると張り切っていると、雷が!
それでなくても薄暗い防空壕の中が停電に。
 やがて、灯りが付くと、防空壕の奥から足音が・・・。
幽霊が出ると噂の場所だけに、緊張が走る。
 
 奥から現れたのは、ボロボロのもんぺ姿で、防空頭巾をかぶった少女達だった。
恐怖に身がすくみ、動けなくなる現代っ子達。
慌てて逃げようとするが、入り口が見つからない。

現代っ子3人は、1945年、沖縄の戦時下にタイムスリップしてしまう。
そして、現れた少女達はひめゆり学徒隊だった。
外からは、激しい爆音が聞こえてくる。恐怖に怯えながらも、逃げ道を失った3人は、
ひめゆり達の悲惨で残酷な状況を聞かされる。
同じくらいの年齢なのに、こんなに違った人生を強いられているという現実に愕然とする。
・・・そして、ひめゆり達と現代っ子の間には、友情が生まれる。

やがて現代っ子とひめゆり達に別れの時が・・・。南へ旅立つという。
現代っ子の真理奈は、ある事に気が付いた。
1945年、6月、ひめゆり達に最期が迫っている事を、本を読んで知っていたのだ。
真理奈は、ひめゆり達に、「南へ行かないで!」と、懇願する。
しかし、ひめゆり達は自分達の運命を受け入れるしかないという。
 悲しみと切なさに打ちひしがれながら、現代っ子達は、ひめゆり部隊を見送る。

再び、激しい雷鳴とともに、3人は現代への舞い戻る。
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