「閉店するし、手紙を渡そうと思うの」「永ちゃんに?」
「まさか、遥さんが…」「迷惑かしら…」
「どうしよう…」「永ちゃん、よろこぶよ!」
聞き耳を立てる永吉。
「永ちゃん…」「なにかな?」
「これ!」「遥!」「………?」
「中見て!」「お金?」
「何だと思ったの?」
閉店記念に、店前で記念写真。
「いよいよ、本当に店じまいなんだね…」
「コジロウ、帰って来なかったね…」
「指輪がない!」「どれどれ?」
「永吉、新聞を読む時間だね!」
「このあと、ドラマも見てたでしょ」
「何でもわかるなら、消えた5百万探して来いよ!」
「このゴミ箱からお金のにおいが…」
「外のゴミは、これで全部だよ」
「小次郎さん、そんな事しなくていいわよ!」
「ひとりにしてください」
暗闇の中、一晩中探す小次郎。。。
「小次郎さんは?」「さぁ…」
「出て行く準備は出来たの?」
「あっ!この袋!お金を入れてた袋!」
「お父さん、その日、肉を買ったでしょ!」
「あったぁ〜〜!!!!!」
「でも、期限は切れてるわ!」
「ここの土地、二束三文になるわよ」
「私の知り合いも、周辺を売らないしね!」
「いいわ!取引成立って事にするわ!」
「あ、ごみ、持って行きましょうか?」
「また来ます〜!」
「遥さん、やったわね!!」
「ありがとう!!」
「でも、この土地、本当に大丈夫らしいですよ!」