新しい誕生日4

「『クリスマス・ハート』さぁ、はじまるよ〜!」

「クリスマスの夜のことでした」

「ご主人様、お客様です」

「予言などど…占いババでございます」」

「次に来る老人を助けたら、願いを叶えましょう」

「娘のアンを使用人にして下さい」

「和也、カンニングペーパーはいらないって…」

「何かあったら、どうするのよ…」

「良い話を持ってまいりました」

「それには、我が娘を奥様にして下さい」

「リリアでございます」

「綺麗だ…気に入ったぞ」

「アンは、どうしますか?」

「ご主人様は、大切な妹を探しています」

「スクルジョージ様は、どうして人を信じないのです?」

「ご主人様、その昔、怖い魔法使いに騙されました」

「和也、カンニングペーパーを持っていって」

「大丈夫です」「和!」

「奥様、今日は、ご主人様の誕生日です」

「帰りが遅くなるわ」「奥様…」

「気にするな。彼女には華やかなのが似合う」

「アン、私はかわいそうな人間か?」

「なんで、ここにカンニングペーパーがあるの?!」

「スクルジョージ様、大切な話があります」

「アンは、墓荒らしです。ご注意を」

「金の卵を公爵様の墓から盗みました」「まさか…」

「お呼びですか?」「…」「お呼びですか?」「……」

「和也、台詞が出てこない!!」

「どうする?!このままだと、和也、パニックに…」」

「いったい…どうしたら…」

「お願い、照明を消して!和也を助ける…」

「無茶だよ!!」

和也は、台詞を思い出す。。。

「よかったぁ…」

「なんとか、つながった…」

皆の気持ちは和也と一緒。和也の台詞を唱える。

和也が倒れ、ハッとする…。

「お願い、あと少し…頑張れ…」

アンが持つ卵は金ではなかった。

「アンは、あなたの妹です」「なんだって?!」

和也の舞台の成功を固唾を呑んで見守る仲間。

「お前が、捜し求めていた妹だったなんて…」

「金などいらない。生き返ってくれ!」

月夜の晩に黄金鳥の卵を飲ませると生き返る。

「アン!!」

その時、和也の台詞はしどろもどろに。。。

アンを演じながら、必死に和也を助ける悠里。

悠里はやり遂げたい和也のために見守る。

楽屋の仲間達も、頑張る和也の成功を祈る。

和也は、ひとつ…ひとつ台詞を思い出す。

そして、やっと長い台詞を言い終えた…。

「そして、スクルジョージは幸せに暮らしました。。。」

必死の思いで、ラストを迎える和也。

それを支える悠里。

心から喜ぶ仲間達。

戻る

「新しい誕生日」Dへ

inserted by FC2 system